今回は、グリッドトレードの基本的な手順や、グリッドトレードを活用することによって私たちトレーダーにとってどのようなメリットがあるのかなどを書いていきます。
グリッドトレードの基本的な手順
グリッドを行う際の基本的な手順は下記のような流れになります。
レンジを決定する
最初に、価格が上下する範囲(グリッド)を決定します。例えば、通貨ペアの価格が1.2から1.3まで変動する場合には、この範囲内で注文を入れることができます。
注文を入れる
次に、レンジ内の価格に対して、買い注文と売り注文を交互に入れます。例えば、価格が1.2に到達した場合には、買い注文を入れます。
価格が1.3に到達した場合には、売り注文を入れます。このようにして、価格が往復する場合には、利益を上げることができます。
利益を確定する
価格が上下する範囲内で、複数の取引を行い利益を確定していきます。例えば、価格が1.25に到達した場合には、買い注文で利益を確定することができます。
利益確定は主に以下の2パターンになります。
ケース ①:個々のポジションが目標とする利幅に達したらポジション個々に決済する方法
ケース②:ポジション全体で目標とする利幅に達したらポジション全てを決済する方法
これらの手順を踏むことで、グリッドトレードを活用して利益を上げていくことが出来ます。
適切な知識と戦略を持つことで、トレードに安定性を持たせ、リターンを最大化させていくことも可能です。
自分に合った勝ち方を見つけていくことが安定した利益に繋がっていきます。
グリッドトレードを活用することのメリットとは?
私たちトレーダーがグリッドトレードを活用することで得られるメリットを考えてみます。
リスク分散が可能
複数の価格レベルで取引を行うため、一つの取引が失敗しても他の取引が利益を上げることが出来ます。
これにより、リスクを広く分散させ、投資の安定性を高めることができます。
相場の動きに左右されない
一般的なトレード手法は、過去相場で優位性のあるトレードを検証して導いたテクニカルなものである場合がほとんどです。
過去に無い相場に遭遇したり、滅多に発生しない局面が現れると機能しなくなるという欠点があります。
しかし、グリッドトレードは過去の相場を参考にすることのない非テクニカルな手法で、他のトレードと一線を画するものです。
相場環境に変化が発生しても手法そのものが通用しなくなると言うことは無いと言えます。
想定の範囲内ならば、相場の動きを漏らさずに捉えることができる
グリッドトレードは等間隔にポジションを取るため、取引回数はそこそこあり、中々ポジションを持ってくれないとヤキモキすることもあまりありません。
例えば、ドル円を15pips間隔で運用する設定なら年間取引回数は1,000回以上になるため、年に250日市場が開かれているとすると、1日あたり平均4回程度はポジションを取る計算になります。
まとめ
グリッドトレード手法は、非常にシンプルな取引手法です。仮にFX初心者であっても資金管理を間違えずにトレードを行えば利益を上げていくということに対するハードルは裁量トレードと比較すると圧倒的に低いものと言えます。