今回は、「凡人がFXトレードで生き残る」ための必要な意識改革というテーマで記事を書いていきたいと思います。
FXを始めてみたものの上手く資金を増やせず、むしろ何度も口座資金を飛ばしてしまってお金を減らし続けているというような方に向けた内容です。
FXは普通にやったら負けるのが当たり前
FXトレードを始めて最初から順風満帆に勝ち続けて大きなお金を手にしたという話は、ほとんど聞きません。
大体が、最初の数年程度は暗黒時代で、大きく負けたり資金を吹っ飛ばしたりというような事態になってしまいがちです。
中には、天才的なセンスでスムーズに成功してしまうトレーダーもいるかと思いますが、そのようなトレーダーは本当に一握りで、私を含めたほとんどは凡人トレーダーなのです。
私たち人間がFXトレードでお金を稼ごうとするときに、それを大きく阻害してくるのが、「欲」と「恐怖」です。
この欲と恐怖というのは、自分でコントロールすることが非常に難しい「本能」です。人間の本能のまま行動すると負けるのがFXです。
FXをある程度経験している人なら分かるかと思いますが、
「短期間で資金を〇倍にしたい」
「今日、〇〇〇〇円稼ぎたい」
「一度見た〇〇〇〇円の含み益を失くしたくない」
「こんな大きな含み損を確定出来ない」
こういったのも、欲と恐怖が入り混じっている状態です。そして、この欲と恐怖に従って行動をしていると、ものの見事にお金が減っていくんですね。
一時上手く行ったりすることもありますが、多くの場合は最終的にしっかりと相場に回収されるという結果になりがちです。
最初から「トレードで稼ぐ」ということに不向きである
FXトレードを始めたものの、結局勝てないからと言って、1年以内に辞めてしまうパターンも少なくないようです。
思った以上に勝つことが難しく自分には合わないと、そう思うわけです。ですが、私が思うにそもそもトレードに向いている人なんてそうそう居ないと思います。
なぜなら、人間の本能に普通に従ってトレードすると大体お金を減らしてしまうことになるわけですから。
つまり、私たち人間は最初から「トレードで稼ぐ」ということに不向きであるという風に考えた方が自然なんですよ。
では、FXトレードで稼いでいくには、どうすれば良いのか？私なりのその考え方を説明していきます。
トレード手法がとか、どこで買ってどこで売ってとか、インジケーターがとかそういうミクロな話ではなく、もっともっと大前提となるメンタル的なマクロ視点の話です。
凡人トレーダーとして意識改革を行う
まずは、自分自身が天才的なトレードスキルやセンスを持ち合わせていない凡人トレーダーであると自覚します。
当然、私自身もそう自覚しています。トレードを始めたころは、根拠のない変な自信を持ったりしていたこともありましたが、案の定、相場にボコボコにされますよね笑
だから、まずは自分は凡人トレーダーであると自覚し、その上で「意識改革」をしていきます。
FXに過度な大きな夢を見ない
これまでとは異なる「欲」の大前提を再構築します。FXに大きな夢を見て始めたかもしれませんが、大き過ぎるとそれに伴って欲も大きくなります。
FXは、レバレッジを大きく効かせて効率よく稼いでいけるというメリットがありますが、その裏には必ずそれ相応のリスクが存在します。
インターネット上のSNSなどを見ていると、耳障りの良い言葉や数字が飛び交っていますが、それが事実なのか？本当に真実なのか？は分かりません。
真実ではない、誰かの何らかの思惑で作り上げられた数字や画像や動画や音声などがあるかも知れません。
それらに振り回されてしまっては、本当に勿体ないですし、何より時間が無駄になってしまいます。
ギャンブル目的でFXをやる人も居るかと思いますが、少なくても私はそのような考えでは無いですし、多くの人が中長期的にお金を増やしてくための「投資」として考えていると思います。
そもそも、一般的に資産運用を行う際の利回りはどれくらいでしょう？投資信託や株の配当や不動産投資などもありますよね。
一概には言えませんが、大体平均して2～10％程度ではないでしょうか。年間でです。年利2～10％です。
年利10％というのは、100万円投資して一年後には110万円になっているということです。一般的に考えてこのパフォーマンスの投資と言うのは、優秀な部類に入るでしょう。
ことFXトレードの世界にになると、この年利がバグってしまうことが往々にしてあります。月利200％や、年利5000％など一般的な投資から考えたらぶっ飛んでるどころの話ではありませんよね。
もちろん、それを可能にしている本当に一握りの天才肌トレーダーがいますが、誰もが再現できるようなものでは無いわけです。
しかし、ネット上には本当か嘘か、たくさんの天才トレーダーが居ます笑
まずは、これを「おかしい」と思うことが大切です。これだけ天才トレーダーが溢れていたら、「自分にも出来るかも・・・」と思ってしまうでしょう。
長年の努力の結果、そこに辿り着けるかもしれません。でも、何度も言いますが、そこに辿り着けるのは本当に一部のトレーダーです。
だとすれば、凡人トレーダーでも十分に達成できる現実的な目標を持って、自分の中の「欲」を書き換えていった方が良いと私は思っています。
リスクを下げて「恐怖」を遠ざける
自分の中の欲を書き換えて、現実的な利益を狙っていくという行動を取ると、自ずと低リスクな運用になります。
低リスクな運用となると、資金に対してのロット数が控えめになるということですよね。
そもそも、トレードしてドキドキするとかハラハラするとか、ポジション保有中は落ち着かないとか、夜も寝れないとか、気になって仕事が手につかないというような症状は、簡単に言ってしまえば「ロット数が大きい」のです。
よく考えてみて下さい。極端な話ですが、1pipsの変動で1円の損益変動だとします。ドキドキしたりハラハラしたりしますか？夜も寝れなくなったり、仕事が手につかなくなるほど気になりますか？
きっとならないと思います。100pips動いても100円の損益変動、1000pips動いても1000円の損益変動です。
相場も変わっていない、自分も変わっていない、変えたのはロット数のみです。ロット数を変えるだけで、自分自身のメンタルに与える影響と言うのは、良くも悪くも大きいのです。
日常的に健全なメンタル状態を保てていないと、FXトレードは絶対に上手く行きません。これは、私の中では確信していることです。
逆に言えば、日常的に健全なメンタル状態を保てるトレードをしていけば、上手く行く可能性が上がるとも言えます。
平たく言ってしまえば、ロット数を下げれば、「恐怖」という感情も自然と遠のくことに繋がっていきます。
とは言え、何が起きるかは分からないのが相場ですから、恐怖の感情が湧き出てくることもあるはずなんです。
でも、デフォルトで健全なメンタル状態でトレードが出来ているので、FXトレードを長く続けていけることに間違いなく直結します。
とにかく長く続けて「生き残ること」が大切だと思っています。なぜならば、長く続ければ続けるほど、自分自身のレベルも自然と上がっていきますし、その過程で数多くの学びがあり、「より長く生き残る」ための知恵が身に付いていくからです。
まとめ
今回は、「凡人がFXトレードで生き残る」ための必要な意識改革という内容で記事を書いてみました。
このような話は、何の面白みも無くつまらない内容ですが、私の中ではとても大事なことであり、少なくても数か月や半年で得られた知恵ではありません。
耳障りが良くて羽振りの良い派手なものに人は群がります。人が群がるところにはお金が生まれます。
「人の思惑」をよく考えながら情報を見ることを強くお勧めします。
自分の中の「欲」の大前提を書き換え、「恐怖」の感情を出来るだけ遠ざけ、日常的に健全なメンタルでトレードをして、長くトレードを続けていきましょう！
